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どこよりも詳しいコラーゲンの真実|コラーゲンと紫外線

更新日:2022年3月7日

皮膚のコラーゲンは15年以上入れ替わることがなく、また紫外線で傷ついたコラーゲンは、自然に入れ替わるまで傷ついたままである。

どこよりも詳しいコラーゲンの真実

こんにちは。

Shukurana代表の福元 裕美です。


少し誇張して書きましたが当たらずとも遠からず。

この後詳しく解説していきます。


今日はコラーゲンの真実、コラーゲンのあまり公表されていないことや、体内でコラーゲンが作られる仕組み、生産サイクルについてお話します。

【目次】


コラーゲンを食べると美肌効果抜群!?


コラーゲンは美肌にいいのですっぽんやサプリメントを積極的に摂取しています!?


コラーゲンは数あるたんぱく質の一つです。


そしてたんぱく質はアミノ酸などに分解され、小腸から吸収されます。


それはコラーゲンも例外ではありません。


今まではそう考えられてきました。



最近の研究では、コラーゲンの一部がサイズの小さいコラーゲンペプチドとして吸収され、お肌まで届いていることが確認されています。



コラーゲンペプチドとは、本来お肌の真皮で生成され、コラーゲンの合成に利用される成分です。


(コラーゲンペプチド3本を合成して1つのコラーゲンになります)


もしかするとこのコラーゲンペプチドが、コラーゲンの合成に利用されるかもしれません。



もしそうなら、これは私たちの意思で積極的にコラーゲンを補給できることを意味します!



コラーゲンペプチドは吸収されてお肌に届く

しかしながら、コラーゲンを摂取して吸収できるコラーゲンペプチドの量はあまり多くないんですよね。。。



ここでアドバイス!


最近ではコラーゲンペプチドをサプリメントで摂取することが可能です。


コラーゲンの合成は、コラーゲンペプチドにビタミンCや鉄分が働きかけることで起こるので、サプリメントを買う場合はこの3つが配合されたものを選ぶと良いでしょう。


またビタミンCは次のような食品でも摂取が可能です。



毎日簡単、1日に必要なビタミンをCをとる方法


ビタミンCをサプリメントに頼るなんてもったいない!


実はもっとお金をかけずに簡単に摂取する方法があります。


それはキャベツです



コラーゲンは直接体に取り込まれない

意外に知られていませんが、キャベツの葉にはビタミンCが豊富です。



私たちが1日に必要なビタミンCは100㎎ですが、キャベツの葉っぱ1枚には約25mgのビタミンCが含まれます。


(普通に食事していればある程度ビタミンCは摂れているので、3枚も4枚も食べる必要はないので安心してくださいね)



ですがここで注意です。


ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、長時間水にさらしたり炒めたりすると壊れてしまいます。


できれば生のキャベツがおススメですが、どうしてもという方はさっと炒める程度にするといいでしょう。



コラーゲンペプチドの補足


サプリメントで摂取しお肌に届いたコラーゲンペプチドは、摂取後短時間ではお肌に高濃度で分布していますが、時間がたつにつれてその濃度は低下してほとんどなくなってしまいます。




コラーゲンの合成に利用されたから減ったのかというと、どうやらそうでもないようです。


ですが、コラーゲンペプチドを摂ると一時的にお肌の水分量が増加することも分かっているので、お肌に水分を補給したい方は積極的に摂取したいですね。




コラーゲンはお肌で毎日作られている?


お肌に存在しているコラーゲンは、角質層の奥の奥、真皮と呼ばれる化粧水も届かない場所にある繊維芽細胞で作られています。


(実際には線維芽細胞内でコラーゲンペプチドが合成され、それをもとにコラーゲンが作られ細胞外に分泌されます)



そこで毎日せっせとコラーゲンが作られているかというと全くそんなことはなく、入れ替わりのサイクルは10年~20年ほどかかります。


ちょっとびっくり!


これは新しいコラーゲンは10年~20年たたないとできないことも意味しています。


(壊れてから作られないとコラーゲンが増え続けることになるからです)



10年以上もかかるコラーゲンサイクルですが、その間にも線維芽細胞は加齢とともに衰え、作られるコラーゲンの量が減少してしまうといわれています。


これがいわゆるお肌の老化です。


コラーゲンの紫外線による減少



コラーゲンの紫外線による減少

紫外線によるシミやメラニン沈着、老人性色素斑は皆さんある程度ご存じかと思います。


ここでは紫外線によるシワ・たるみの原因と対策を考えます。



コラーゲンと活性酸素


紫外線はコラーゲンを減少させます。


それは紫外線によって作られる活性酸素により、コラーゲン繊維の分解が促進されるからです。


それと同時に、紫外線はコラーゲンの元となるコラーゲンペプチドの合成を阻害します。



つまり、紫外線はコラーゲンを分解し、合成を妨げるダブルのマイナス効果を持つ、全世界の女性の敵なんです!!




紫外線を浴びれば浴びるほど、コラーゲンが減少してしまうわけですね。


どうすればこれを防ぐことができるでしょうか?


コラーゲンを紫外線から守る

紫外線からコラーゲンを守る

普段から紫外線対策(特にUVA対策)をすることがとても大事です。


それともう一つ、活性酸素に対する対策がとても重要です。



紫外線によって発生した活性酸素はコラーゲンの分解を促進します。


残念なことに、活性酸素の発生を抑えることは紫外線対策だけでは防ぐことはできません。



そこでやらなければいけないのが抗酸化物質の摂取です。



抗酸化物質の役割


過剰な活性酸素はご存じのとおり、血管を老化させたり癌を発生させたりもします。


増加してしまうととても健康に悪い物質なんです。



その活性酸素を減らす役割を持つのが抗酸化物質です。



詳しく書くと長くなるので割愛しますが、抗酸化物質を摂取することで体内の活性酸素を中和することができます。



抗酸化物質を含む食品


抗酸化物質には次の3つがよく知られています。

  • ポリフェノール

  • カロテノイド

  • ビタミンC


ポリフェノール


ポリフェノールを含む食品にはブルーベリーと大豆があります。


しかしながら、ブルーベリーのポリフェノール、アントシアニンはほとんど吸収されません。


また大豆のポリフェノール、イソフラボンは、摂取しても分解されてしまい抗酸化作用を失います。



※抗酸化作用は失ってしまいますが、分解後の成分がもろくなった血管を短時間回復する効果もあるので、積極的に摂取したいところです。


ポリフェノール含有食品を摂取した後、2~4時間という短時間でFlow Mediated Dilatation(FMD)を指標とした血管内皮機能が改善されることが報告されている。血管内皮機能は高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、運動不足、喫煙などの慢性的な要因によって障害される。また動脈硬化における血管内皮機能の低下は顕著であり、進行により心筋梗塞や脳梗塞といった心血管疾患を引き起こすことが知られている。


カロテノイド


カロテノイドは緑黄色野菜に多く含まれます。


カロテノイドの一つ、カロテンはニンジンなどに多く含まれますが実はほとんど吸収されません。


でも大丈夫。


もう一つのカロテノイドであるキサントフィルを摂取しましょう。



キサントフィルを多く含む食品は赤パプリカです。


キサントフィルは油分と一緒に摂取すると消化が促進され吸収されやすくなります。


使用する油は、べにばな油やオリーブオイルがおススメです。



べにばな油やオリーブオイルはキサントフィルの消化を助けるだけではありません。



べにばな油やオリーブオイルに含まれるビタミンEにも抗酸化作用があります。





ビタミンC


先にも書いた通り、ビタミンCはコラーゲンの合成に働きかける重要な役割を持ちます。


おそらくこれがお肌にいいといわれる理由かと思いますが、実は抗酸化作用もあるため活性酸素からコラーゲンを守る役割もあります。



紫外線がコラーゲンを破壊したりコラーゲンの合成を阻害する悪者なら、ビタミンCはコラーゲンを紫外線から守りコラーゲンの合成を助けるヒーローと言えるでしょう。



ビタミンCの補給には生のキャベツがおススメです。





紫外線によるコラーゲンの崩壊とシワ・たるみ


コラーゲンには、真皮の細胞構造を支える重要な役割があります。


真皮の線維芽細胞を支えるコラーゲンとエラスチン
図. 真皮の線維芽細胞を支えるコラーゲンとエラスチン

ところが、コラーゲンは紫外線を浴びることで切断されてしまいます。


そうすると、コラーゲンはお肌の構造を支えることができなくなってしまうのです。


これがシワです。



紫外線によるコラーゲンの切断とシワ
図. 紫外線によるコラーゲンの切断とシワ

紫外線にさらされたお年寄りのシワには、紫外線により切断されたコラーゲンと、古くなったコラーゲンを線維芽細胞に取り込むコラーゲン受容体の減少が確認されています。



つまり紫外線はコラーゲンを破壊し、それを線維芽細胞で再生するのを阻害していることを表します。



これが一番初めに私が書いた事実です。



その結果、紫外線を浴びた真皮では、破壊されたコラーゲンによりお肌の構造が保てなくなり、シワやたるみを生み出します。



コラーゲンの紫外線による硬化


これ以上書くとなんだかうんざりしてしまいますが、紫外線によるコラーゲンへの作用はまだあります。


それが架橋です。



コラーゲンは紫外線により切断されて細胞構造が崩れてしまいますが、それを支えるためか、コラーゲン同士を支える橋を架けます。


崩れないように支えるのならなんだか架橋はいいことのように思えますが、実はそうではありません。



細胞を支えるコラーゲンやエラスチンは弾性繊維と呼ばれています。


これはお肌のハリや柔らかさ、または弾力を表しますが、架橋により弾性が失われて硬くなってしまいます。



残念ながら、今のところこの弾性繊維の硬化に対する解決策は見つかっていません。



紫外線によるコラーゲンへの作用まとめ


これらの紫外線によるコラーゲンへの作用をすべて含めて光老化といいます。


光老化の種類

  • 紫外線によって作られる活性酸素がコラーゲンを切断する

  • 壊れたコラーゲンを再利用できなくする

  • 紫外線がコラーゲンの合成を邪魔する

  • コラーゲンが切断されるとお肌の構造が崩れてシワ・たるみになる

  • コラーゲンを支えるためお肌が固くなる

対策方法

  • 紫外線対策をする(特にUVA)

  • 抗酸化物質を含む食品をとる(赤パプリカ、オリーブオイルなど)


今残っているコラーゲンを守るため、紫外線対策、抗酸化物質の摂取を頑張りましょう!






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